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いろいろと備忘のための

bob bylan - blood on the tracks

血の轍

血の轍

ボブ・ディランを初めて聴いたのは中学二年生のころでした。


ビートルズに出会って、60年代から現代に至る洋楽という、まったく未知の世界に出会った頃で、ローリング・ストーンズザ・フーとともに知ったんだと思う。


○○町立図書館で、「血の轍」というタイトルと、かっこいいけどどこか変なジャケットを見て、興味を持ちました。手に取ったとき、自分とは結びつきようもない、過去にひっそりと取り残された作品に触れるというか、そんな感覚を抱いたような気がします。(もっとも、ボブディランの代表作のひとつだから、全然ひっそりしてないんですが。)


内容も、割とすぐに気に入った記憶が。彼の代表作といわれる『追憶のハイウェイ』など60年代半ばの諸作とかは全然ピンとこなかったのに。たぶん、録音の状態が良かったから、洋楽初心者には入りやすかったのかも。



今では聴き返すことはほとんどないですが、作品から受け取ったにおい、印象が、ふとよみがえることがあります。私にとっての音楽のベースとなる「原風景」のひとつとして、頭のどこかに残っているんだろうなあ、と思います。





そして余談ですが、このアルバム、「ミュージシャンの失恋後のアルバムは名作になる」という,個人的な法則の典型でもあります(笑)。