『私のなかのもうひとりの私』
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2008/11/19
- メディア: DVD
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今日の本題は、ウディ・アレンの、『インテリア』などに近いシリアス路線の作品。…映画というとウディ・アレンばかり取り上げているので、まるでウディ・アレンの大ファンみたいですが、そういうわけではありません笑 というのも、最近ある機会でウディ・アレン作品をいくつか続けて見ていたので、軽いマイブームのようなものなのです。そういうわけで、私が知るわずかな映画監督のなかでも見た作品数では最多になってしまいました。もともと見た映画の総数が少ないのでアレですが。もっといろんな映画を見なければ。アマゾンでのストーリーの解説は以下の通り。
50歳の哲学教授マリオンは、外科医の夫や娘と平穏に暮らしている。何不自由なく、幸福な人生をおくってきたはずだった。そんな彼女の考えを揺さぶるような出来事が、ある日起きる。著作の執筆のために借りたアパートで、マリオンは隣室の精神科医に通う女性の告白を耳にした。”もうひとりの自分”、そんな言葉に導かれ、マリオンは自分を見つめ直すことに。すると、夫や娘、友人、昔の恋人の思わぬ本音が聞こえてきた・・・。
最も印象的だったシーンは、主人公が夢のなかで様々な人々て会う場面です。メインテーマ的に使われているサティ「ジムノペディ」の管弦楽アレンジは印象的。この曲は、これまで「通俗的で薄っぺらい曲だなあ」程度にしか認識していなかったのが、初めて魅力的に感じました。あと、この曲のadd9だったかメジャー7thだったかの和声の使い方って少し『endless summer』や『venice』の頃のフェネスに似てるかもとか思ったのですが、どうなのでしょうか。耳コピしてまで確認する気にはならないのですが、気になります。
テーマは「老い」であったり、人生を見直すこと、といったことなのですが、不思議とすぐに感情移入できました。
こういう、甘美なムードで、人間関係のどんよりとした描写があって(ウディ・アレンの場合、どんよりとしつつどこか温もりがあるのだが)、TSUTAYAの分類ならヒューマンものに位置するような映画が他にも見たい。誰か映画に詳しい方、こんな漠然とした条件で何かおすすめ頂けたらうれしいです。