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いろいろと備忘のための

Terry Riley『G Song』

Cadenza On The Night Plain

Cadenza On The Night Plain

最近新たに購入したクロノス・カルテットの音盤から。テリー・ライリーによる作品。
テリー・ライリーってこんなにロマンティックな曲を書いていたのか、と驚いた。しかも普通にいい曲。ここ数日は、西洋的な、それも純粋に審美的なものに惹かれるので(と同時にプリンスなど黒人音楽も聴き続けているが)、その気分にぴったり。ピアノもいいけど、たまには弦楽もいい。
同時に収録されている『salome dances for peace』は、どことなくブルーグラスを思わせる。曲の雰囲気は割と『rainbow in the curved air』にも近いだろうか。こちらも聴いていて心地がいい。
テリー・ライリーの音楽における「反復」は、ライヒのそれと違って、呪術性とか、ヒプノティックな感覚をもよおすような「反復」であると思う。そういう意味で、しばしばロックとの関連が語られるミニマル・ミュージックの中でも最もロックに近い作曲家ではないだろうか。ジョン・ケールピート・タウンゼントに言及するまでもなく。個人的には、ベック『THE INFORMATION』や、ファナ・モリーナなどを聴いているときのある種の感覚を、ライリーからも感じることができる。こういう感覚を表すのにまさに「サイケデリック」という言葉があるのだろう。
以上、ライリーをろくに聴いてもいないのに語ってみました…


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Un Dia

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