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いろいろと備忘のための

Janek Schaefer 『Migration』


最近ヘビロテ中の、フィールド・レコーディング〜ミュージック・コンクレート的な一枚。Janek Schaeferはイギリス在住のサウンド・アーティストで、ブライアン・イーノに見出されたのをきっかけに注目されたんだとか。Philip Jeck、Robert Hampson、Stephan Mathieuらとのコラボ作品もリリースしているようです。過去にはLINE、room40、fatcat、staal plaatなどからのリリースもある模様(以上wikipediaから)。
このアルバムは、bip-hopから2005年にリリースされた作品で、振付師Noemie Lafranceのダンス作品のために製作されたそう。(にもかかわらず、ビートもメロディもなし。どうやって踊るのか見てみたい気もする)。曲名や、アルバム名からもわかるとおり、Janek Schaeferが世界中で収録したフィールド・レコーディングの音が用いられています。
サウンド自体は決して聴きやすいポップなものではないけれど、曲ごとに多彩な音風景を聴かせてくれるので、聴きやすい。音楽性は違うものの、フェネスの特に『Black Sea』のような、緊張感にあふれた瞬間があったり、よりアンビエント的だったり…と、徐々にサウンドが移行するような感じです。
フィールド・レコーディングされた具体音をサウンドの中核としつつも、作品として「デザインする」意識が行き届いた音だと思います。(より即物的なサウンドも、クールで好きなのですが)。